日本釣振興会:石組み魚道の整備レポートが公開されました

日本釣振興会より、石組み魚道の整備レポートが公開されました。

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8月9日 石組み魚道の整備

全国の河川には魚道が設置されておりますが、多くの魚道は魚たちにとっては遡上しにくい、または遡上できない状態になっており十分に機能をしているとは言えません。
日釣振の評議員をお願いしている、日本大学理工学部土木工学科の安田陽一教授は、魚の遡上が阻まれている場所に簡単な石組みを作ることで、魚の遡上を助ける魚道の研究を行っていることから、安田教授の指導のもと日釣振事業として石組み魚道の設置をすることになりました。2018年は3か所での設置を計画しています。

2018年5月には北九州市の紫川に設置し、その後多くのアユやオイカワの遡上が確認されています。
2018年7月には茨城県久慈川の魚道で石組を行いました。この時は地元久慈川漁協及び安田先生の研究室の学生等にも手伝って頂き、魚道の隙間に小石を詰めることで魚が遡上しやすくなる工事を行いました。

2017年5月には京都の賀茂川に石組み魚道を設置し、アユの遡上数が大幅に増えたことが確認されています。賀茂川の写真にあるように、50㌢ほどの落差もアユにとっては遡上が難しいのですが、
石組を設置することで流れに傾斜が付き魚が遡上しやすくなります。この石組み魚道はコンクリートを使用しませんので大規模な工事が必要ありませんし、出水で流れた場合はまた短期間で再設置が可能です。

石組み魚道の整備 – 公益財団法人 日本釣振興会